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好きなものものを紹介していく

般若心経

 

般若心経が好きだ。

 

 

ふと思い立ち、先日本棚にあった旧約聖書物語を読んだ。青い鳥文庫の、小学生に向けわかりやすいように書かれたものだ。確か自分が小学生でちょうどアメリカに住んでいた頃、教会に通ったことで多少なりキリスト教に興味を持ったため親に頼んで買ってもらったのだと思う。当時は結局難しくて読めなかった。

 

 

かなりくだかれた言葉で書いてあり、物語としても楽しめてとても面白かった。美しい物語たちだ、と思った。

しかしやはり自分が日本人だからか、唯一神という概念が自分には合わない。十戒も実は納得できない。一度キリスト教の人と話してみたいけれど、やはり繊細な話題であり気軽に話を持ちかけるのも難しい。

 

 

そこで仏教はどうだろう、と思い、開経偈と般若心経しか知らない私はとりあえず般若心経の現代語訳を色々と調べてその意味を調べてみて、たったあれだけの文字数で、あれだけの意味があると知って驚愕した。

 

 

『世の中は常に変わり続けるものであり、無である』というのが基本的な教えだと受け取ったが、色即是空空即是色とはまったくその通りだと思う。そして無であるということは決して私達を虚しくするものではなく、むしろ逆で、解放させてくれるものだ。

 

 

 

 

そして私はその現代語訳を読みながら、ふと飛行機が離陸する瞬間を思い出した。

 

機体が浮き、窓の外を見やると今まで自分がいた地上はまるでただの薄い盤のように見え、人も車も建物も豆粒になり、やがて東京が自分の視界に収まりきる小ささになる。

 

ああこんな小さい街に私の大好きな人も大嫌いな人もいて、一生出会えることのない人もさっきすれ違った人もいて、みんなめいめいに生活している。

私は一体地上にへばりついて、この小さな街の中の小さな部屋の中で何を悩んでいたんだ、と思うのだ。世界は広い。二次元から三次元に解放されたような気持ちになる。

とにかく、私にとって飛行機が離陸する瞬間とは解放そのものだ。

 

 

般若心経も同じだ。そういえばこの世の中、決まりきったものかたちなんて何もない。不動のものなんてないしそもそも空っぽなのだ。はて、私は何に悩んでいたんだろう?